亀を飼い始めたばかりの方や、これから飼育を考えている方の多くが悩むのが「亀の水換えはどれくらいの頻度で、どうやってやればいいのか?」という点ではないでしょうか。
「毎日水を変えたほうがいいの?」「水換えは不要って聞いたけど本当?」「汚れた水はどこに捨てればいいの?」など、情報がバラバラで不安になりますよね。
結論から言うと、亀の水換えは不要ではありませんが、やり方と頻度を間違えなければ過剰に行う必要もありません。正しい知識を知っておくことで、亀に負担をかけず、飼い主の手間も減らすことができます。
しかし、水換えの頻度を間違えたり、カルキ抜きや水の捨て方を誤ると、水質悪化や体調不良、ニオイや掃除の負担増加といった失敗につながることもあります。
この記事では、亀の水換えについて「不要と言われる理由」から「正しい頻度」「水道水の使い方」「楽に続けるコツ」「水の捨て方」までを、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。読み終えるころには、亀の水換えに迷わなくなるはずです。
- ・亀の水換えが「不要」と言われる理由がわかる
- ・適切な水換え頻度とやり方が理解できる
- ・水道水やカルキ抜きの正しい考え方を解説
- ・水換えを楽に続けるコツと水の捨て方がわかる
目次
亀の水換えの基礎知識と不要と言われる理由

亀の水換えについて正しく理解するためには、まず「なぜ水換えが必要とされてきたのか」「なぜ一方で不要と言われることがあるのか」という両方の考え方を知ることが大切です。ここでは、亀飼育の基本から、水換え不要説が生まれた背景までを順を追って整理していきます。
亀飼育の水換えで最初に知っておきたい基本
亀の飼育において、水換えは単なる掃除作業ではなく、亀の健康を守るための重要な管理のひとつです。亀は水中で生活し、食事や排せつも水の中で行うため、水は非常に汚れやすい環境になります。
多くの亀は、魚のように常にきれいな水を必要とするわけではありませんが、だからといって汚れた水で問題が起きないわけでもありません。水の状態が悪くなると、皮膚や甲羅、目、呼吸器などに影響が出ることがあります。
まず押さえておきたい基本は、次のようなポイントです。
- 亀は水を飲み、体を浸し、排せつも水中で行う
- エサの食べ残しやフンで水は短期間で汚れる
- 見た目がきれいでも水質は悪化していることがある
水が汚れると、目に見えない細菌やアンモニアなどの有害物質が増えやすくなります。特にアンモニアは、フンや食べ残しが分解される過程で発生し、濃度が高くなると生き物に強いストレスを与えます。
環境省や自治体が公開している水環境に関する資料でも、アンモニアや有機物の蓄積は水生生物の健康に悪影響を及ぼすことが示されています。亀も例外ではなく、水質管理は飼育の基本と考えるべき要素です。
ただし、ここで誤解されやすいのが「水換え=毎日すべての水を入れ替えること」というイメージです。実際には、亀の種類や飼育環境によって適切な方法は異なり、必ずしも頻繁な全換水が正解とは限りません。
この点を正しく理解しないまま飼育を始めると、「水換えが大変」「本当に必要なの?」と感じてしまい、結果として極端な方法に走ってしまうことがあります。
水換えは不要?そう言われる理由
インターネットや飼育者の体験談の中には、「亀は水換えしなくても大丈夫」「ほとんど水を替えていない」という意見を見かけることがあります。このような話が広まった背景には、いくつかの理由があります。
まず一つ目は、亀が比較的丈夫な生き物であるという点です。亀は野生では池や川、用水路など、必ずしも透明できれいとは言えない水域で生きています。そのため、多少水が汚れていてもすぐに体調を崩すわけではありません。
この「意外と強い」という性質が、「水換えをしなくても問題ない」という印象につながりやすいのです。
二つ目の理由として、ろ過装置の存在があります。外部フィルターや上部フィルターなど、亀用のろ過機器を使っている場合、水の汚れが目に見えにくくなります。
ろ過装置には、ゴミを取り除く物理的な役割だけでなく、バクテリアによって有害物質を分解する働きもあります。この仕組みによって、水質の悪化がある程度抑えられるため、「水換えをしなくても水がきれいに見える」状態が続くことがあります。
三つ目は、「水換え=ストレス」という考え方です。亀は環境の変化に敏感な面があり、水温や水質が急に変わるとストレスを感じます。特に、毎回すべての水を入れ替えてしまうと、亀にとっては大きな環境変化になります。
この経験から、「水換えをしないほうが亀が落ち着いている」「水換え後に元気がなくなった」という体験談が生まれ、水換え不要説が強調されるようになりました。
ただし、ここで重要なのは、「水換えをしないこと」と「水質が維持されていること」は別だという点です。水換えをほとんどしていなくても、以下のような条件が重なっている場合があります。
- 水量が非常に多い大型水槽を使用している
- ろ過能力の高いフィルターを使っている
- エサの量が少なく、食べ残しがほとんどない
- 定期的に部分的な水換えや掃除をしている
これらの条件がそろって初めて、水換えの頻度を極端に減らしても問題が起きにくくなります。単純に「水換えは不要」という言葉だけを真に受けてしまうと、水質が悪化しても気づかず、亀の体調不良につながる可能性があります。
実際、水質悪化による影響はすぐに表に出ないことも多く、気づいたときには目の腫れ、皮膚のただれ、甲羅の異常、食欲不振といった症状が進んでいるケースもあります。
つまり、水換えが不要と言われる背景には理由がありますが、それは「何もしなくていい」という意味ではありません。亀の飼育では、水換えの有無ではなく、水質をどう保つかという視点で考えることが重要です。
この考え方を理解しておくことで、次に解説する「水は毎日変えるべきか」「適切な頻度はどれくらいか」といった疑問にも、納得しながら判断できるようになります。
水は毎日変えたほうがいい?

亀の飼育において、「水は毎日変えたほうがいいのか」という疑問はとても多く聞かれます。結論から言うと、多くの場合、毎日すべての水を入れ替える必要はありません。むしろ、毎日の全換水は亀にとって負担になることもあります。
その理由は、亀が水中の環境変化に意外と敏感な生き物だからです。水をすべて入れ替えると、水温・水質・においなどが一気に変わります。人間で例えると、住んでいる部屋の空気や温度が毎日急激に変わるようなもので、知らないうちにストレスがたまってしまいます。
また、水道水をそのまま使う場合、塩素(カルキ)が含まれています。少量であれば問題になりにくいケースもありますが、毎日大量の水を入れ替えることで、亀が塩素にさらされる回数も増えてしまいます。これが皮膚や目への刺激につながることもあります。
環境省や自治体が公開している水環境の資料では、水生生物にとって「水質の急激な変化」がストレス要因になることが示されています。これは魚類だけでなく、水辺で生活する生き物全般に当てはまる考え方です。
一方で、「毎日水を変えたほうがいい」と言われる背景もあります。それは、次のような環境で飼育されている場合です。
- 小さな容器やタライで飼っている
- ろ過装置を使っていない
- エサの食べ残しが多い
- 水がすぐ濁ったり臭ったりする
このような条件では、水が短時間で汚れてしまうため、結果的に毎日水換えをしないと水質が保てないことがあります。ただし、この場合も「全部の水を入れ替える」より、「一部だけを交換する」ほうが亀への負担は少なくなります。
実際に、毎日全換水を続けていた飼育者の中には、「亀が落ち着かない」「水換えのたびに暴れる」「エサ食いが悪くなった」と感じた例もあります。その一方で、部分的な水換えに切り替えたところ、行動が安定したという声も少なくありません。
つまり、毎日水を変えるかどうかは「回数」だけで判断するのではなく、水量・ろ過・汚れ具合を見ながら調整することが大切です。
頻度の目安はどれくらい?
亀の水換え頻度には、絶対的な正解があるわけではありませんが、一般的な目安は存在します。結論としては、部分的な水換えを中心に、環境に応じて調整するのが現実的で、長く続けやすい方法です。
まず、水換えには大きく分けて次の2種類があります。
- 全換水(すべての水を入れ替える)
- 部分換水(水の一部だけを交換する)
多くの家庭飼育では、全換水を頻繁に行う必要はなく、部分換水を基本に考えます。具体的な頻度の目安を、飼育環境別に整理すると次のようになります。
| 飼育環境 | 水換え頻度の目安 |
|---|---|
| ろ過装置なし・小型容器 | 2~3日に1回(半分程度) |
| 簡易フィルターあり | 週1~2回(3分の1~半分) |
| 外部・上部フィルター使用 | 1~2週間に1回(3分の1程度) |
| 大型水槽・水量が多い | 2週間前後に1回 |
この表はあくまで目安ですが、判断の基準として役立ちます。水が明らかに濁っている、強い臭いがする、底にフンや食べ残しが溜まっている場合は、頻度を上げたほうが安心です。
逆に、水が透明で臭いも少なく、亀の食欲や動きに問題がない場合は、無理に回数を増やす必要はありません。大切なのは「カレンダー通りに水換えすること」ではなく、「水の状態を見ること」です。
実例として、週1回の部分換水を続けている家庭では、以下のようなメリットが報告されています。
- 水換え作業の負担が減った
- 亀が水換え後も落ち着いている
- 甲羅や皮膚のトラブルが減った
また、ろ過装置を使っている場合でも、フィルターが汚れてくると効果が落ちます。そのため、水換えとあわせてフィルターの状態を確認し、必要に応じて軽く掃除することも重要です。ただし、フィルターを水道水でゴシゴシ洗うと、有益なバクテリアまで失われるため注意が必要です。
頻度を考える際は、「水換え+飼育環境全体の管理」という視点を持つことで、無理なく続けられるペースが見えてきます。
水換えをしないとどうなる?
水換えをほとんど、あるいはまったく行わない場合、最初は問題がないように見えることもあります。しかし結論としては、水換えをしない状態が続くと、目に見えない形でリスクが積み重なっていきます。
まず起こりやすいのが、水質の悪化です。亀のフンや食べ残しが分解されると、アンモニアなどの有害物質が発生します。これが蓄積すると、水は透明でも実際には「悪い水」になっていることがあります。
水質が悪くなると、次のような影響が出やすくなります。
- 目が腫れる、白く濁る
- 皮膚がただれる、赤くなる
- 甲羅が白くなる、剥がれやすくなる
- 食欲が落ちる
- 動きが鈍くなる
これらの症状は、すぐに重症化するとは限りません。そのため、「しばらく水換えしていないけど元気そうだから大丈夫」と判断してしまいがちです。しかし、実際には体に負担がかかり続けていることも多いのです。
実例として、水換えをほとんどせずに飼育していたケースでは、ある日突然エサを食べなくなり、動物病院を受診したところ、水質悪化による皮膚炎や目の炎症が見つかったという報告もあります。このような場合、治療と同時に飼育環境の改善が必要になります。
また、ニオイの問題も無視できません。水換えをしない水槽は、時間とともに独特の臭いが強くなります。これは有機物が分解されているサインであり、衛生面でも好ましい状態とは言えません。
さらに、悪化した水環境では、亀自身の免疫力も下がりやすくなります。その結果、本来なら問題にならない細菌やカビによるトラブルが起こりやすくなることもあります。
一方で、適切な頻度で水換えを行っている飼育環境では、次のような良い循環が生まれます。
- 水質が安定し、体調を崩しにくい
- ニオイが抑えられ、掃除が楽になる
- 亀の動きや食欲の変化に気づきやすい
水換えは「面倒な作業」と思われがちですが、結果的にはトラブルを防ぎ、長期的に見ると飼育を楽にしてくれます。完全に水換えをしない選択は、リスクを先送りにしているだけとも言えるでしょう。
このように、水換えをしないことによる影響を理解しておくことで、次に解説する「正しい水換えのやり方」や「楽に続ける方法」の重要性も、より実感しやすくなります。
亀の水換えの正しいやり方と楽に続ける方法

ここからは、実際に亀の水換えを行う際に多くの人が悩みやすいポイントについて掘り下げていきます。水換えは「やらなければいけない作業」と思うと負担に感じやすいですが、正しい知識を知っておくことで、亀にも飼い主にも無理のない形で続けることができます。
特に多い疑問が、「水道水はそのまま使っていいのか」「カルキ抜きは必須なのか」「水換え作業を少しでも楽にできないか」という点です。順番に整理しながら解説していきます。
水道水は使える?
亀の水換えに水道水を使ってよいのかどうかは、非常に多くの飼育者が気にするポイントです。結論としては、水道水は基本的に使用できますが、そのまま使う場合には注意点があります。
日本の水道水は、飲料水として安全性が確保されており、病原菌を抑えるために塩素(カルキ)が含まれています。この塩素は人間にとっては問題ない濃度に管理されていますが、水中で生活する生き物にとっては刺激になることがあります。
環境省や各自治体が公表している水道水の水質基準では、残留塩素が一定量含まれることが義務付けられています。これは安全な水を供給するために重要な役割を果たしていますが、同時に水生生物にとっては注意が必要な成分でもあります。
ただし、亀は魚と比べると比較的丈夫で、短時間であれば塩素の影響を強く受けにくいとされています。そのため、以下のような条件であれば、水道水を使用しても大きな問題が起きにくいと考えられます。
- 部分的な水換えで使用量が少ない
- 水温をあらかじめ合わせている
- 頻繁に全換水をしていない
一方で、水道水をそのまま大量に使い、毎回すべての水を入れ替えるような方法は、亀にとって負担が大きくなりがちです。特に小さな水槽や容器で飼育している場合は、水質の変化が急になりやすいため注意が必要です。
実例として、水道水をそのまま使い続けていた飼育環境では、「目が赤くなった」「皮膚が荒れた」といったトラブルが起きたケースもあります。一方で、部分換水を中心に行い、水量を抑えていた場合は問題なく飼育できている例も多く見られます。
このことから、水道水は使えるものの、「どう使うか」が重要だと言えます。水質への影響を最小限に抑える工夫をすることで、安全に利用することができます。
カルキ抜きは必要?
水道水を使う際に必ず話題になるのが、カルキ抜きの必要性です。結論としては、亀の健康を考えるなら、カルキ抜きを行ったほうが安心です。
カルキ抜きとは、水道水に含まれる塩素を減らす、または取り除く処理のことです。塩素は殺菌効果が高い反面、亀の皮膚や目、粘膜に刺激を与える可能性があります。
特に、次のようなケースではカルキ抜きの重要性が高くなります。
- 全換水を行う場合
- 水量が少ない飼育容器を使っている
- 皮膚や目がデリケートな個体
- 幼体や体力が弱っている亀
カルキ抜きの方法にはいくつか種類があります。市販のカルキ抜き剤を使う方法が一般的ですが、それ以外にも方法はあります。
代表的なカルキ抜きの方法
- 市販のカルキ抜き剤を使用する
- 汲み置きして半日~1日置く
- エアレーションで空気に触れさせる
最も手軽で確実なのは、市販のカルキ抜き剤を使う方法です。規定量を守れば短時間で処理でき、水換え作業もスムーズになります。
汲み置きによる方法は、時間をかければ塩素が自然に抜ける仕組みですが、すべての塩素が完全に抜けるわけではありません。また、夏場は雑菌が増えやすくなる点にも注意が必要です。
実例として、カルキ抜きを行うようになってから「水換え後も亀が落ち着いている」「目や皮膚のトラブルが減った」と感じる飼育者は少なくありません。逆に、カルキ抜きを省略していた場合に不調が見られ、対策として導入したことで改善したケースもあります。
毎回必ず完璧に行う必要はありませんが、特に大きな水換えをする際には、カルキ抜きを取り入れることでリスクを下げることができます。
水換えを楽にするコツは?

水換えは続けることが大切ですが、負担が大きいと長続きしません。結論としては、水換えを「完璧にやろう」としすぎないことが、結果的に楽に続けるコツです。
まず意識したいのは、「毎回すべてをきれいにしなくていい」という考え方です。亀の水換えは、常に新品同様の水にすることが目的ではなく、水質を安定させることが目的です。
楽に続けるためのポイントを整理すると、次のようになります。
- 全換水より部分換水を基本にする
- 水量を増やして汚れにくくする
- エサの食べ残しをこまめに取り除く
- 水換えのタイミングを決めすぎない
部分換水を中心にすることで、水換えにかかる時間と労力を大きく減らせます。バケツ1杯分の水を入れ替えるだけでも、水質は十分に改善されます。
また、水量が多いほど汚れの進行はゆっくりになります。可能であれば、水槽を少し大きめにするだけでも、水換えの頻度を減らすことができます。
実例として、水換えを「週に一度の大掃除」と考えていた飼育者が、「汚れたら少しずつ換える」方法に変えたことで、作業時間が短くなり、結果的に管理が楽になったというケースがあります。
さらに、水換えを作業として構えすぎず、「ついでにやる」意識を持つことも大切です。エサを与える前後や、亀の様子を観察するタイミングで、少し水を入れ替えるだけでも十分な効果があります。
水換えを楽にする工夫は、特別な道具を増やすことだけではありません。考え方を少し変えるだけで、無理なく続けられる飼育スタイルを作ることができます。
水換えにポンプは便利?
亀の水換えを続けていると、「バケツで水をくむのが大変」「重くて腰がつらい」と感じる場面が増えてきます。そのような悩みを持つ方にとって、水換え用ポンプはかなり便利な道具だと言えます。
結論としては、水量が多い飼育環境や、定期的に水換えをする場合にはポンプの導入メリットが大きいです。特に中型以上の水槽を使っている家庭では、作業の負担を大きく減らすことができます。
理由のひとつは、作業工程がシンプルになる点です。ポンプを使えば、ホースを水槽に入れてスイッチを入れるだけで水を排出できます。バケツで何度も水をすくう必要がなくなり、手や床を濡らすリスクも減ります。
また、環境省や自治体の生活排水に関する資料でも、水をこぼさずに排水することは、衛生面や住環境の維持という観点で重要とされています。ポンプを使うことで、水換え作業そのものが安定し、周囲を汚しにくくなります。
水換え用ポンプにはいくつか種類がありますが、亀飼育でよく使われるのは次のタイプです。
- 手動式ポンプ(押す・引くタイプ)
- 電動ポンプ(スイッチで作動)
- 灯油用ポンプの流用
手動式は電源が不要で手軽ですが、水量が多いと腕が疲れやすいというデメリットがあります。電動ポンプは価格がやや高めですが、スイッチ操作だけで水換えができるため、体への負担は最も少なくなります。
実例として、60cm以上の水槽で亀を飼育している家庭では、バケツ作業から電動ポンプに切り替えたことで、「水換えが面倒ではなくなった」「こまめに部分換水できるようになった」という声が多く見られます。
一方で、浅い容器や小型ケースで飼育している場合は、必ずしもポンプが必要とは限りません。水量が少ない場合は、バケツやカップで十分対応できることもあります。
注意点としては、ポンプのホース内に汚れが残りやすい点です。使用後は軽く水を流す、乾燥させるなどの簡単な手入れをしておくと、ニオイや雑菌の発生を防ぎやすくなります。
このように、水換えポンプは「必須アイテム」ではありませんが、飼育環境や体力、作業頻度によっては、水換えを継続しやすくする大きな助けになります。
水換えの水はどこに捨てる?
亀の水換えをする際に意外と悩みやすいのが、「汚れた水をどこに捨てればいいのか」という問題です。結論から言うと、基本的には家庭の排水として処理するのが一般的で、安全です。
多くの家庭では、次のような場所が主な排水先になります。
- トイレ
- 浴室の排水口
- 屋外の排水マス
これらは生活排水として処理される前提の設備であり、亀の飼育水を捨てても問題が起きにくい場所です。特にトイレは、水量が多く一気に流せるため、ニオイ残りや詰まりのリスクが少ないという利点があります。
環境省や自治体の生活排水に関する案内でも、家庭内で発生した汚水は下水処理設備で適切に処理されることが前提とされています。亀の飼育水も、家庭内排水として処理する分には特別な問題はありません。
ただし、注意したいポイントもあります。まず、キッチンのシンクはあまりおすすめできません。理由は、食器や調理器具を扱う場所であり、衛生面で気になるケースが多いためです。
また、屋外にそのまま撒く行為も避けたほうが安心です。一見自然に返しているように思えますが、フンやエサの残りが含まれており、悪臭や虫の発生、近隣トラブルにつながる可能性があります。
実例として、ベランダや庭に直接捨てていた家庭で、「夏場に臭いが強くなった」「ハエが増えた」というケースもあります。結果的に、排水設備を使う方法に切り替えたことで、トラブルが解消した例も少なくありません。
排水時に気をつけたい点を整理すると、次のようになります。
- 固形物(砂利・フンの塊)は事前に取り除く
- 一度に大量の水を流しすぎない
- 排水後は軽く水を流しておく
特に砂利や床材を使っている場合、それらが排水管に入ると詰まりの原因になります。ネットやザルを使って、事前に取り除いておくと安心です。
水換えの水は「汚いもの」と感じがちですが、正しい場所と方法で処理すれば、特別に難しい作業ではありません。排水までを水換えの一部として考えておくと、スムーズに対応できます。
まとめ:亀の水換えの頻度・方法・注意点を総復習
ここまで解説してきた内容を踏まえると、亀の水換えで最も大切なのは、完璧を目指すことではなく、無理なく続けられる形を作ることだと言えます。
水換えの頻度については、「毎日すべてを替える必要はない」「部分換水を中心にする」という考え方が基本になります。水量やろ過の有無、水の汚れ具合を見ながら調整することで、亀への負担も減らせます。
方法については、水道水は使えるものの、カルキ抜きを行うことでより安全性が高まります。特に全換水や水量が少ない環境では、ひと手間かけることでトラブルを防ぎやすくなります。
水換え作業そのものを楽にする工夫としては、次のような点がポイントになります。
- 部分換水を基本にする
- 水量をできるだけ多く確保する
- 必要に応じてポンプを使う
- 汚れをためないエサ管理を意識する
また、換えた水の捨て方も重要です。トイレや浴室などの排水設備を使い、固形物を除去したうえで処理することで、衛生面や住環境のトラブルを避けることができます。
実際の飼育現場では、すべての家庭が同じ条件というわけではありません。水槽の大きさ、亀の数、生活スタイルによって、最適な方法は少しずつ異なります。
だからこそ、「こうしなければならない」と決めつけるのではなく、水の状態や亀の様子を観察しながら、自分の環境に合った水換えスタイルを作っていくことが大切です。
水換えは面倒に感じやすい作業ですが、習慣として無理なく取り入れられれば、亀の健康管理だけでなく、飼育そのものを楽しむ余裕にもつながっていきます。
- ・亀の水換えは「毎日全換水」が正解とは限らず、部分換水を基本に水質を安定させることが大切です
- ・水換え不要と言われる背景にはろ過や水量の条件があり、何もしないと水質悪化のリスクが高まります
- ・水道水は使えますが、全換水や水量が少ない環境ではカルキ抜きを行うとトラブル予防につながります
- ・ポンプの活用や排水先の工夫(トイレ・浴室など)で作業負担を減らし、無理なく継続できる形を作れます
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