ヒーターなしで飼える爬虫類を紹介！初心者でも安心の温度管理いらずな種類とは

運営者：ハルア

爬虫類を飼ってみたいんですけど、ヒーターの管理が大変そうで迷ってるんですよね…。冬とか温度調整って難しそうで。

チャーリー博士

その気持ち、すごく分かります。確かに多くの爬虫類は温度管理が重要ですが、実はヒーターなしでも飼える種類もいるんですよ。

運営者：ハルア

えっ、本当に？どの種類ならヒーターなしで大丈夫なんですか？

チャーリー博士

常温でも体調を維持できる種類がいて、例えば比較的温度変化に強い小型のトカゲやヤモリなどですね。飼育環境を選べば、初心者でも安心して飼えます。

運営者：ハルア

それなら冬の電気代も気にせずに済みそうですね。ヒーターなしで飼える爬虫類、すごく気になります。

チャーリー博士

この記事では、ヒーターなしで飼えるおすすめの爬虫類や、注意すべき環境条件を詳しく紹介しています。自分の生活スタイルに合った種類を選べば、手軽に飼育を楽しめますよ。

ヒーターなしで飼える爬虫類の基礎知識と選び方のポイント

爬虫類を飼いたいと思っても、ヒーターや保温器具の準備が面倒だと感じる方は多いです。特に初心者にとって「冬でもヒーターなしで大丈夫な種類がいるのか？」という点は気になるところでしょう。ここでは、常温で飼える爬虫類の特徴や見分け方、そして人気の種類について詳しく解説します。温度管理に不安がある方でも、安心して選べるポイントが見えてきます。

常温で飼える爬虫類ってどんな種類がいる？

ヒーターなしで飼える爬虫類の多くは、比較的温暖な地域に生息しており、昼夜の気温差に強い特徴があります。たとえば、「ニホントカゲ」「ニホンヤモリ」「クサガメ」「ミシシッピニオイガメ」などは、日本の気候にも適応しやすく、常温で飼育しやすい代表的な種類です。これらは室内温度が10〜28℃程度であれば、特別な保温なしでも問題なく過ごせます。

一方で、南米や東南アジアの熱帯地域に生息する種類は、寒さに弱く、冬の室温が15℃を下回ると活動が鈍る傾向があります。そのため、選ぶ際は「原産地」と「寒さへの耐性」を確認することが重要です。

環境省の「外来生物法データベース」によると、日本の気候に適応できる爬虫類は一部に限られており、多くの外来種は保温が必要とされています。つまり、日本で常温飼育が可能な爬虫類は、限られた種類だけということです。

常温で飼える爬虫類の中でも、特に人気なのは以下のような種類です。

これらの種類は、冬でも極端な冷え込みがない環境であれば、特別な加温なしでも健康を保てます。ただし、温度が下がりすぎる地域では、短期間でもヒーターを使う判断が必要になることもあります。

爬虫類で温度管理がいらない種類の見分け方

温度管理が不要な爬虫類を見分けるには、まず「原産地」と「行動習性」をチェックすることが大切です。一般的に、以下の特徴を持つ種類は温度変化に強い傾向があります。

• 日本や温帯地域に生息している
• 昼と夜の温度差が大きい環境で暮らしている
• 地面や岩陰など、寒暖差のある場所に潜む習性がある
• 冬眠や休眠をする種類である

たとえば「ニホントカゲ」は冬眠することで寒さをしのぎます。これは自然界での生存戦略であり、飼育環境でも冬場に体温を下げて活動を休止する性質が見られます。このような種類は、室温が低くなってもストレスを受けにくく、ヒーターがなくても元気に過ごせるのです。

また、環境省や気象庁のデータによると、日本の平均室温は冬でもおおよそ10〜18℃程度を保つ地域が多く、この範囲内で活動できる爬虫類は比較的多く存在します。

見分け方のポイントを整理すると次の通りです。

また、飼育書や専門店では「常温飼育可」や「低温に強い」といった表記がされている場合があります。購入前に必ず確認し、ショップ店員に「冬場でもヒーター不要か」を相談すると安心です。

一方で、ヒョウモントカゲモドキ（レオパ）やフトアゴヒゲトカゲなどは人気種ではありますが、これらは熱帯・亜熱帯出身であり、20℃を下回ると体調を崩すことがあります。初心者が間違って選ぶと「ヒーターなしで飼えると思ったのに冬に動かなくなった」というトラブルも起きやすいので注意が必要です。

家で飼える爬虫類の中で人気が高い種類

爬虫類の中でもヒーターなしで飼える種類は、丈夫でおとなしく、観察しやすい性格のものが多いです。特に人気が高いのは「ニホントカゲ」「クサガメ」「ニホンヤモリ」の3種です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ニホントカゲ

日本各地に生息し、光沢のある体が美しいトカゲです。成体は褐色ですが、幼体は青い尻尾を持つことから「アオダイショウ」と並び人気があります。雑食性で、コオロギやミルワームなどを少量与えればよく、温度管理も特に必要ありません。冬は自然に活動が鈍り、休眠に入るため、ヒーターなしでも問題なく過ごします。

クサガメ

池や小川などに生息する代表的な日本の水棲カメで、寿命が長く、飼育も容易です。気温が下がると活動が減りますが、冬眠によって寒さを乗り切ることができます。水槽に日光が当たる場所を確保しておけば、ヒーターがなくても十分健康に育ちます。文部科学省の教育用データでも、クサガメは「日本の気候に適応した在来種」として紹介されています。

ニホンヤモリ

家の外壁や夜の灯りに集まる虫を食べるヤモリで、日本の暮らしに密着した存在です。湿度を好みますが、極端な寒さでなければ問題ありません。動きが穏やかで、手のひらにも乗るほど小さいため、狭い部屋でも飼育できます。ガラスケース内に水入れを置くだけで、特別な保温設備は不要です。

これらの種類は飼育にかかる費用も少なく、日々の管理が簡単なため、初心者から長年の爬虫類ファンまで幅広く人気があります。ペットショップでは年中入手可能で、比較的安価なのも魅力です。

一方で、海外産のトカゲやヤモリは温度変化に弱く、ヒーターやUVライトが必要になる場合が多いです。飼育初心者の場合、まずは日本産の丈夫な種類を選ぶのが失敗を防ぐポイントといえるでしょう。

このように、常温で飼える爬虫類を選ぶ際は、「原産地」「寒さへの耐性」「飼育のしやすさ」を総合的に見て判断することが大切です。気温に大きく左右されない種類を選べば、ヒーターなしでも安心して長く付き合える魅力的なペットになります。

爬虫類のヒーターや保温器具は本当に必要？

爬虫類の飼育にヒーターや保温器具は必ずしも必要というわけではありません。種類によっては、室内の常温だけで問題なく過ごせるものもいます。しかし、全ての爬虫類が常温で飼えるわけではなく、原産地や生息環境によって必要な温度帯は異なります。そのため、まず自分が飼いたい爬虫類の生息地を知ることが大切です。例えば日本に生息する「ニホンヤモリ」や「クサガメ」は、気温が低くても冬眠をして乗り越えるため、ヒーターなしでも生きていけます。

一方で、南国出身のヒョウモントカゲモドキ（レオパ）やフトアゴヒゲトカゲなどは、体温を外部の熱に頼る「変温動物」であるため、寒いと消化不良や代謝低下を起こします。環境省の「動物の適正飼養管理指針」でも、爬虫類の多くは外気温に体温が左右されるため、適温管理が不可欠とされています。特に20℃を下回ると活動が鈍り、15℃以下になると餌を食べなくなる種類も多く存在します。

実際に、東京都動物園協会のデータでは、温帯地域に生息するトカゲ類の適温はおよそ25℃前後とされています。この数値はあくまで一般的な基準であり、種類によってはより低温でも問題ない個体もいます。

たとえば日本産の「ニホントカゲ」や「ヤモリ」は室温15〜25℃で十分活動し、冬場は自然に活動を止めて冬眠に入るため、ヒーターを使用しなくても問題ありません。これらの種類を選べば、電気代の心配や器具の設置トラブルも少なく、初心者にとって安心な飼育環境が作れます。

つまり、ヒーターの必要性は「種類」と「環境温度」によって決まります。日本の室温が10〜25℃の範囲で安定している場合、寒冷地でなければヒーターなしでも問題なく飼える種類が多いのです。

爬虫類のヒーターシートを使わない場合の注意点

ヒーターシートを使わない場合でも、いくつかの注意点を守ることで爬虫類を健康に育てられます。まず大切なのは、ケージの設置場所です。直射日光が当たる窓際や、エアコンの風が直接あたる位置は避け、温度変化が少ない場所に置くことが理想です。温度差の大きい環境では、爬虫類がストレスを感じたり、消化不良を起こしたりする原因になります。

また、室温が10℃を下回る地域では、完全にヒーターを使わないと冬眠状態が長引く恐れがあります。これは一見自然の流れのように見えますが、室内飼育下では栄養不足や体力低下に繋がりやすいため注意が必要です。特に小型種や幼体は体温を保つ力が弱いため、低温が続くと命に関わることもあります。

ヒーターシートを使わない代わりにできる工夫としては、以下のような方法があります。

• 厚めの床材（ヤシガラ・ウッドチップなど）を敷いて保温性を高める
• ケージを部屋の中央や棚の上に置き、床の冷気を避ける
• 寒波の日は毛布や断熱シートでケージを覆う
• 日中は窓際の自然光をうまく利用する

また、湿度管理も重要です。温度が下がると空気中の水分量も減少するため、乾燥しやすくなります。霧吹きで1日1回軽く水をかけるだけでも湿度を保てます。特に脱皮前のヤモリやトカゲは乾燥すると皮がうまく剥けず、体に負担がかかるため、湿度50〜70％を意識するのが理想です。

実際に飼育している人の中には、冬でもヒーターなしで「ニホントカゲ」や「クサガメ」を元気に育てているケースが多くあります。これらの種類は気温が低くなると自然と活動が落ち着き、代謝を下げてエネルギーを節約する能力を持っています。

ただし、地域差や個体差があるため、「ヒーターなしでも平気」と断言せず、常に体調や食欲の変化を観察することが大切です。もし動きが鈍くなったり、食欲が落ちたりした場合は、室内の温度を測り、必要に応じて一時的に保温してあげると良いでしょう。

簡単に飼える爬虫類の特徴とは？

簡単に飼える爬虫類には、いくつか共通する特徴があります。それは「環境の変化に強い」「餌の種類が豊富」「サイズが小さい」「攻撃性が低い」といった点です。特に初心者に向いているのは、これらの条件を満たしつつ、手入れの手間が少ない種類です。

まず環境の変化に強い種類は、温度や湿度の差に対応できるため、季節の変化に左右されにくいです。日本原産の「ニホンヤモリ」や「クサガメ」は、まさにこのタイプです。ヒーターなしでも自然光と室温で健康を維持でき、日々の掃除や水替えだけで十分です。

また、餌の種類が多いことも飼いやすさに直結します。雑食性の爬虫類は、生餌だけでなく、市販の人工フードや野菜を食べることもあります。例えば「ミシシッピニオイガメ」や「ニホントカゲ」は人工飼料を受け入れやすく、栄養バランスも取りやすい点が魅力です。

さらに、体が小さい種類はケージも小さく済むため、スペースの限られた家庭でも飼いやすいです。小型種は排泄量も少なく、掃除が簡単という利点もあります。

このような特徴を持つ爬虫類は、初心者でも無理なく続けられます。たとえば「ニホンヤモリ」は一日に一度程度の餌やりで十分で、水を切らさないようにするだけで健康を保てます。「クサガメ」も週に数回の水換えを行えば衛生的に飼うことができ、ヒーターを設置する必要がないのも魅力です。

ペットショップで販売されている中でも、これらの種類は「初心者向け」「常温飼育可能」と表記されていることが多く、飼育のハードルが低いのが特徴です。

手のかからない爬虫類はどれ？飼いやすさの目安

手のかからない爬虫類とは、日々の世話が少なく、環境変化に強い種類を指します。日本の家庭環境で特に飼いやすいのは「ニホンヤモリ」「クサガメ」「ミシシッピニオイガメ」の3種です。これらは丈夫で寿命も長く、初心者が初めて飼うペットとして非常に人気があります。

飼いやすさを判断する際は、以下の3つの基準を意識することが大切です。

• ① 飼育温度：室温（15〜25℃）で活動できるか
• ② 餌の手間：人工飼料や乾燥餌で代用できるか
• ③ 清掃頻度：掃除が1週間に1〜2回で済むか

これらを満たす種類であれば、仕事や学校で忙しい人でも無理なく世話を続けられます。例えば「ミシシッピニオイガメ」は食欲旺盛で、冷凍赤虫や市販のカメ用ペレットをよく食べるため、餌やりの負担が少ないです。また、性格が穏やかで手に慣れやすく、観察する楽しさもあります。

一方で、トカゲ類の中でも「アオジタトカゲ」や「ニシアフリカトカゲモドキ」などはやや高温を好み、日光浴スペースの確保や湿度管理が必要になります。これらを飼う場合は、飼育経験者や専門店のアドバイスを受けながら環境を整えると良いでしょう。

また、手間のかからなさだけでなく、寿命の長さもポイントです。日本産のヤモリやカメは10年以上生きることが多く、長期的に付き合えるペットとして魅力的です。環境省の資料によれば、クサガメの平均寿命は約25年とされ、適切な管理をすれば非常に長く飼える種類です。

つまり、手のかからない爬虫類を選ぶには「環境に順応しやすい種類を選ぶこと」と「日常的な管理をシンプルにできること」がポイントです。常温飼育が可能で、餌も人工飼料で代用できる種類を選べば、初心者でも安心して長く楽しめます。

ヒーターなしで飼える爬虫類のおすすめ種類と飼育のコツ

ヒーターを使わなくても元気に育つ爬虫類を飼うには、種類選びだけでなく環境づくりも大切です。ここでは、保温器具を使わない環境の整え方や冬の管理方法、さらに飼いやすい爬虫類ランキングを紹介します。初心者でも無理なく飼育できるよう、気温・湿度・飼育スペースなどのポイントを具体的に解説していきます。

保温器具なしでも元気に育つ環境作りのコツ

ヒーターなしでも健康に育つ爬虫類は、基本的に日本の気候に近い環境に適応できる種類です。とはいえ、室温の変化や日照条件を工夫しないと体調を崩してしまうことがあります。そのため、自然に近い環境を再現することがポイントです。

まず最も重要なのは「温度の安定」です。部屋の中で温度が急に下がる場所や直射日光の当たる場所は避け、昼間は20〜25℃、夜は15℃を下回らないように管理します。環境省の「動物の適正飼養指針」によると、爬虫類の飼育環境では「温度変化の緩やかな安定空間」が理想とされています。

また、日光浴の代わりに間接的な自然光を取り入れるのも大切です。紫外線は骨格形成や免疫機能の維持に必要で、窓越しの日差しでも一定の効果があります。もし日照時間が短い地域であれば、昼間にレースカーテン越しで日光が入る場所にケージを置くとよいでしょう。

湿度にも気を配る必要があります。温度が下がると空気中の水分量も減るため、1日1回の霧吹きで湿度を50〜60％に保つと理想的です。加湿しすぎるとカビが発生するので、通気性も確保することが重要です。

実際に「ニホントカゲ」「ニホンヤモリ」「クサガメ」などは、この条件を守るだけで元気に育ちます。特にトカゲやヤモリは体が小さいため、ケージ内の温度が変化しやすく、部屋全体の安定した環境づくりが何より大切です。

また、床材を厚めに敷くことで地面の冷気を防ぐこともできます。ヤシガラ土やウッドチップを3〜5cm程度敷いておけば、断熱効果が上がり爬虫類が快適に過ごせます。

冬場でもヒーターなしで飼える爬虫類の管理方法

冬の寒い時期は、爬虫類にとって最も過ごしにくい季節です。特に室温が10℃を下回ると、動きが鈍くなり、餌を食べなくなる個体も出てきます。ただし、ヒーターを使わなくても安全に冬を越す方法はあります。

まず、最初に確認すべきなのは「飼っている種類が冬眠するタイプかどうか」です。例えば、「クサガメ」や「ニホントカゲ」は冬眠をして寒さを乗り越えます。これは自然の行動であり、冬眠中は無理に起こさず静かに見守るのが正しい管理方法です。

冬眠する種類の場合、11月〜3月にかけて活動が落ち着きます。この時期は餌を与えず、清潔な環境を維持することが大切です。水槽の水は濁らないよう定期的に交換し、ケージ内を乾燥させないよう注意します。

冬眠しない種類の管理ポイント

冬眠しない種類（例：ニホンヤモリ、ミシシッピニオイガメなど）は、活動量を維持するために少しでも温かい環境を作る必要があります。ヒーターを使わない場合でも、下記のような工夫で十分代用できます。

• 段ボールや発泡スチロールでケージを覆って保温する
• 床に直置きせず、棚や机の上にケージを設置する
• 昼間は日当たりの良い場所に移動させる
• 夜間だけ毛布を軽くかけて冷気を防ぐ

実際に、環境省のデータによると日本の一般的な室温は冬でも10〜18℃程度に保たれており、この範囲であれば寒冷地を除いて多くの爬虫類が冬を越せるとされています。温度が急激に下がる日だけ、短時間の補助保温をするだけでも十分です。

また、冬は湿度が下がるため脱皮不全が起きやすくなります。1日1回の霧吹きでケージ内の湿度を維持するとともに、水入れを設置して自然蒸発を促すのが有効です。

もし動きが鈍くなりすぎたり、体が冷たく感じる場合は、部屋の温度を確認し、短時間だけ小型ヒーターや湯たんぽなどで温度を上げる方法もあります。ただし温度差を急に変えると体調を崩すため、ゆっくりと温度を調整するようにします。

爬虫類の中でも特に飼いやすいランキング

ヒーターなしでも飼いやすく、丈夫で手間がかからない爬虫類はたくさんありますが、特に人気が高く初心者向けなのは以下の種類です。

これらの種類はすべて常温飼育に適しており、寒さに強く丈夫です。特に「ニホンヤモリ」は狭いスペースでも飼えるため、マンション暮らしの方にも人気があります。「アカハライモリ」は理科教材にも使われるほど育てやすく、人工飼料にもよく馴染みます。

また、これらの爬虫類は性格が穏やかで、人の手を怖がりにくいのも特徴です。飼育を続けるうちに、餌を与えると寄ってくるなどの行動が見られるようになり、観察する楽しみが広がります。

多くの飼育者が失敗しがちな点は「過度な温度管理」と「湿度の放置」です。ヒーターを使わない飼育では、部屋全体の空調と自然光の使い方が最も重要です。夏場は直射日光を避け、冬は室内の温度が急に下がらないよう気を配るだけで、爬虫類たちは元気に過ごしてくれます。

つまり、ヒーターに頼らなくても、自然に近い環境を再現すれば、初心者でも長く健康的に爬虫類を育てることが可能です。飼育に慣れていないうちは、今回紹介したような「常温で強い種類」を選ぶのが成功の近道です。

かわいくて飼いやすい爬虫類の人気種を紹介

ヒーターなしでも飼える爬虫類の中には、性格が穏やかで見た目も可愛らしい種類がたくさんいます。中でも、初心者でも世話がしやすく、観察していて飽きない種類を選ぶことで、安心して長く飼育を楽しむことができます。ここでは、日本の気候に適した人気の爬虫類を紹介します。

ニホンヤモリ

夜行性で、ガラス越しに虫を食べる姿が人気のヤモリです。体が小さく、住宅の外壁や窓辺でもよく見かけるため、日本の環境に非常によく馴染んでいます。ヒーターなしでも室温15〜25℃で十分活動でき、特別な設備がいりません。

環境省の生物多様性データベースによると、ヤモリ類は日本全国の温帯地域に広く分布しており、気温差にも強い生き物です。人に慣れやすく、観察しやすいことから「初めての爬虫類」として選ばれることも多いです。

クサガメ

日本で古くから親しまれてきた水棲のカメで、寿命が長く、丈夫な体が特徴です。水槽の温度が10℃以上あれば冬でもヒーターなしで飼えます。秋から冬にかけては自然と活動が減り、冬眠の準備を始めるため、過度な管理が不要です。

文部科学省の理科教材にも使われるほどポピュラーで、餌の種類も豊富。乾燥エビやペレット、ミミズなどを与えることができ、餌付けもしやすいです。見た目は地味ですが、目がクリっとしており、慣れると近づくだけで寄ってくるほど可愛い一面を見せてくれます。

ミシシッピニオイガメ

アメリカ原産の小型カメですが、寒さに比較的強く、日本の室温でも問題なく生活できます。性格が温厚で人懐っこく、手から餌を食べるようになることもあります。大きくなっても10cmほどと小さく、水槽内のスペースを取らない点も魅力です。

また、爬虫類の中では匂いが少なく、掃除もしやすいです。ヒーターなしでも日中の日差しを取り入れられる場所に置けば、活動的な姿を見せてくれます。水換えをこまめに行えば、長く健康を保てる種類です。

ニホントカゲ

メタリックな青い尻尾が印象的で、特に子どもの個体は美しく人気があります。日本の庭や林でも見られるため、室内の常温飼育に適しています。活動期は春から秋で、冬は自然に動かなくなり冬眠します。

このように、ヒーターなしで飼える爬虫類は「日本原産」や「温帯地域出身」であることが多いです。環境が合っているため、特別な機材を使わなくても元気に育つことが最大の魅力です。

初心者が注意すべき湿度・餌・日光浴のポイント

ヒーターなしで爬虫類を育てる場合、温度以外の環境条件にも注意が必要です。特に湿度、餌、そして日光浴は健康を保つための大切な要素です。これらを正しく管理することで、病気を防ぎ、長く元気に育てることができます。

湿度管理のポイント

爬虫類は乾燥しすぎると脱皮不全を起こすことがあります。環境省の「動物の適正飼養指針」では、爬虫類の多くが湿度50〜70％で安定した環境を好むとされています。特にヤモリやトカゲは皮膚が薄いため、1日1回程度霧吹きをして湿度を保つのが理想です。

逆にカメなどの水棲種は、湿度よりも水質が重要です。汚れた水は皮膚病や甲羅腐れの原因になるため、こまめな水換えを心がけましょう。

餌の与え方

ヒーターを使わない飼育環境では、気温の低下により爬虫類の代謝が落ちます。動きが鈍くなる時期は餌を減らし、食べ残しを放置しないようにします。

一般的にヤモリやトカゲはコオロギ、ミルワームなどの昆虫を好みますが、人工フードを少しずつ混ぜて慣らすと、世話が格段に楽になります。カメ類には専用のペレットが市販されており、栄養バランスも良いです。

餌の頻度は、活動が活発な春〜秋は1〜2日に1回、冬眠期や寒い時期は週1回程度で十分です。成長段階や食欲を観察しながら調整するとよいでしょう。

日光浴の重要性

ヒーターなしで飼う場合、自然光をうまく利用することが健康維持につながります。日光にはビタミンD3を生成し、カルシウム吸収を助ける効果があります。ガラス越しの日光でもある程度の紫外線を取り入れられますが、できれば週に数回、15〜30分ほど直射日光に当ててあげると理想的です。

ただし、真夏の直射日光は熱中症の原因になるため、レースカーテンを挟むか、朝や夕方の時間帯を選びましょう。

また、日光を浴びる時間が確保できない場合は、爬虫類用のUVライトを設置するのも効果的です。これは多くのペットショップで販売されており、1日8時間ほどの照射で自然環境に近い状態を再現できます。

まとめ：ヒーターなしで飼える爬虫類を安心して育てるために押さえるべきこと

ヒーターなしで爬虫類を育てる場合、最も大切なのは「種類選び」と「環境バランス」です。寒さに強い日本原産の種を選び、温度・湿度・光を安定させることで、ヒーターを使わなくても健康に育てることが可能です。

具体的には、以下のポイントを意識しましょう。

• 室温15〜25℃の環境を維持する
• 湿度を50〜70％に保ち、乾燥を防ぐ
• 日光浴またはUVライトで代謝をサポートする
• 餌の量と頻度を季節ごとに調整する
• 日本原産や温帯出身の種類を選ぶ

これらを守れば、初心者でも失敗せずに爬虫類を長く飼うことができます。

環境省や日本動物園水族館協会の資料でも、温度・湿度の安定が最も重要とされています。無理にヒーターを導入しなくても、自然のリズムに合わせた飼育を心がけることで、爬虫類は元気に過ごしてくれます。

つまり、ヒーターなしの飼育は「工夫次第」で成功する方法です。室内の環境を整え、観察を続けることで、あなたと爬虫類の信頼関係も深まっていくでしょう。

※関連記事一覧
小さいケージで飼える爬虫類おすすめ10選！初心者でも安心な飼育ポイントを解説
尻尾が青いトカゲに毒はある？特徴と飼育の注意点を徹底解説
爬虫類はなつかないって本当？なつきやすい種類と理由を徹底解説！